医学生や医者ってモテモテなんじゃないの?っと思っている人のための記事No.5
実習が始まり、蕁麻疹の患者さん、COPDの患者さん、吐き気と熱で来られた患者さんに尿検査をしたのはなぜか?鼻出血の止め方はどうするかなどなど結構幅広い患者さんがいました。最後に当日配布した資料を載せておきます。
認知症って多いの?
90歳以上でも自分で歩いてくる患者さんが結構いるのに対して
「認知症じゃないんですねー」
と失礼な感想が多く、認知症ってそんなに多いと思ってる?
ということから認知症についてのミニレクチャーを行いました。
family-doctor-shin.hatenablog.com
私から
認知症について知ってることを言ってみて?
というと
「アミロイド蛋白やタウ蛋白が蓄積して…」
「アリセプトという薬があって…」
「血管性認知症とレビー小体型認知症と前頭側頭型認知症があって…」
などなどこちらの予想以上によく勉強してました。
ちゃんと代表的な4種類も知っていて、医学生がこんなに勉強してるの?
と遊んでいるに違いない、サボっているに違いないと思っていた私の認識が間違ってました。
2番目に多い脳血管性認知症
family-doctor-shin.hatenablog.com3番目に多い(実は2番目?)のレビー小体型認知症
family-doctor-shin.hatenablog.com
4番目に多い前頭側頭型認知症
family-doctor-shin.hatenablog.com
ただ、1人の学生さんは途中からオフラインになっていて、
早速サボったかー!
と思ってました。当日は見て見ぬ振りをしてました。
翌日知ったのですが、なんとZoomはパソコンだけではなくてiphoneやipadで使えるんです!!そして、パソコンが自宅になくて充電しながらiphoneとipadを交互に使って実習をしていて、それでも充電切れになってしまっていたようです。
Zoomがパソコン以外で使える!
ということを知らなかったので訪問診療に行くときにわざわざiphoneでテザリングをしてノートパソコンでZoomを立ち上げて持ち出していた自分が残念です。
新しいことを覚えるのが大変に思えて、新しいことにチャレンジしない古い人間になってきたようです…。サボっているに違いないと、思い込むのもよくないですよね。
1週間に2−3人くらいしか受診されない婦人科系の患者さんもなぜか初日に3人もいて外陰部のかゆみで受診されてカンジダや性行為感染症の説明をしていたところ、その次に性行為感染症かもしれないと心配して受診した人が続きました。
婦人科系の患者さんの場合はデリケートな内容が多いため、見学する前に話を聞いて良いかどうかや画像検査などをした場合に個人情報がわからない形で使用して良いかを事前に確認しています。実際の見学の場合は話を聞くこと自体を断られることも多いですが、みなさん特に問題ないですと見学に協力的でした。この点もオンライン見学の方が良いみたいです。
そして…
「生理がきません」
と言う若い女性の患者さんがいました。
この場合、医者の感覚としてものすごく部活や運動に熱中している人、あんまり眠れていない人などのホルモンバランスが崩れた人を想定しつつ、妊娠の可能性も考えないといけないので話を聞く段階からとてもデリケートです。受付で見学して良いかを確認しつつも再度診察室で確認しても特に問題ないとのこと。
詳細は述べられませんが、妊娠初期で出産は考えられないという状況でした。こちらの判断で結果説明からは見学を辞退させてもらって後から学生さんに画像を使って説明しました。
こちらが予想していた以上に幅広い分野の患者さんが初日で来院され、質問した内容については解説PDFを送りますと約束した以上、送らなくっちゃ!
と、勝手に3-4時間くらいかけて当日解説PDFを送りました。
この広い範囲の質問をされて、当日の夜に30枚ほどのPDFファイルが送られてきて復習しといてねと言われる医学生さんって大変ですよね!
この実習は
初日から通して最終日に学んでほしい内容が隠れている
んですが、うまくいくかどうかはこの段階ではまだまだわからず…。
このときの私は、多少強引にでも学んでほしい内容に持っていくつもりでした。
今日はこの辺で。
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初日の勉強内容の一部抜粋