医学生や医者ってモテモテなんじゃないの?っと思っている人のための記事〜2グループ目No.5
初日の最後に本日の内容を振り返る時間を設けています。
私「今日の診察で何か疑問に思ったことはある?」
学生さん「えーと、確か…、間違ってるかもしれませんが…、よく知らないんですがこうだったような…、間違ってるかもしれないんですが…」
と自信なさげな『枕詞』をつけて話す女性の学生さんがいました。
質問にもよく答えてくれて、勉強もよくしている様子。なのに、答える時には『枕詞』をつけて答えます。
そんな学生さんが
学生さん「最近ALSの患者さんが死にたいと言っていたのを手伝った医者の事件を見ました。安楽死とか尊厳死について先生はどう思いますか?」
私「それ、本当に知りたい?本当に知りたいならそれなりに説明するけども…」
学生さん「知りたいんです。」
いろんなことに興味を持つことは良いんだけれど、
なんか背伸びしてない?
という感じがしました。
ちなみに、この分野は昔学会でも発表したことがある内容なので得意な分野ではあるんですけども…。
医療行為とは法律上どんな位置付けなのか、和田臓器移植事件という本当に脳死だったかどうかよくわからない事件が不起訴にされたことから法曹界は医者は信用できないと思っているらしいこと、安楽死についての名古屋高等裁判所の判例から始まって東海大病院事件、川崎協同病院事件などの話のスライドを見せてからもし安楽死を推奨する立場だったら…のまとめの話をしました。
その学生さん以外はあんまり興味がない(当然だと思います…)ようでしたが、その学生さんは本当に興味があったようです。
何か理由があるのかな?
と思いましたが、それ以上は聞きませんでした。
このことが前回の実習のまとめの省察的臨床家の話よりももうちょっと進んだ内容のまとめをするきっかけになり、その学生さんに刺激されて自分ももっと情報発信が必要だなぁ、小さくまとまるよりももっと新しいことをやっていかないとなぁと思うきっかけになりました。
…が、まだ2グループ目の初日です。
続く。
そもそも医学生の話をしようと思ったのは…⬇︎
以下は実際の実習で説明したスライドです(退屈ですが、こんな内容を本当に聞きたかったらしいです。)
長くなってすみません。