お腹がグルグルする人に関係する？！

お腹にガスが溜まったり、腹痛や下痢・便秘の原因となる

一見健康的に思える食事

についてお話しします。

　便通に悩む方はヨーグルトや納豆などの発酵食品を多く摂取されています。実はこれが腹部膨満感の原因となって長年悩んでしまう方も多く、過敏性腸症候群という病名の診断になる方も多いです。

発酵食品（Fermentable）

オリゴ糖（Oligosaccharides）

二糖類（Disaccharides）

単糖類（Monosaccharides）

糖アルコール（Polyols）

は小腸で吸収されにくい糖類で、合わせてFODMAP食と言います。

　量が少なければ腸内細菌に良い影響を与え、便通が良くなったり、風邪を引きにくくなったりと良い報告がありますが、多量にとってしまうと小腸は発酵作用が強い（すぐガスが溜まってしまう）ので、ガスが溜まってしまったり、下痢や便秘などの便通障害になってしまったりすることがあります。オーストラリアで2014年にオーストラリアのMonash大学を中心として行われた研究が発表されて重要だと言われるようになりました。

　FODMAP食とは具体的にはトウモロコシ、たこ焼き、パンなどの穀類、ゴボウ、アスパラガス、納豆、ジャガイモ、ニンニクなどの野菜・根菜類、蜂蜜、オリゴ糖などの調味料、ヨーグルト、チーズ類、プリンなどの乳製品、もも、スイカ、リンゴ、アボカドなどの果物、カシューナッツなどのナッツ類、あんこやきな粉などです。

　誤解しないでもらいたいのは少量であれば健康には良い食材ですが、その人にとって量が多いのが体の不調を生み出しているところです。

　ガスが溜まったり、腹部膨満感、便秘・下痢の繰り返しで悩んでいる方は3週間FODMAP食を控えるとそれだけで改善することが多いです。但し、熱があったり、体重が減ったり、関節の痛みがあったりする場合は別の病気が隠れていることがありますのでその際は相談をしてください。

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