財務諸表から見る医療経営分析についてno.2『損益計算書について』
貸借対照表は経済規模などを表していて、
その企業の『体格』を表している感じです。
今日は『損益計算書』についての話ですが、
ボクシングでいえば
パンチ力がどのくらいなのかという
『利益を出す能力』を表しています。
損益計算書(P/L Profit and loss statement)とは
損益計算書(P/L)とは、
企業が1会計年度(通常1年)の活動のなかで
いくら売上(収益)が出て、
いくら費用がかかり、
いくら利益(損失)が出たのか
を記載したもので、
いわば企業経営の成績表です。
医業収益:単純な売上額で、かかった費用を差し引く前の金額
利益:売り上げからかかった費用を差し引いて、手元に残る金額
損益計算書は
途中でかかった費用をいくつかに分類して
どこに費用がかかっているのか
がわかります。
損益計算書の記載方法
日本の企業と言えば?…
トヨタしか浮かばなかったので、
トヨタを例にするとこんな感じでした。
売上高(クリニックだと医業収益)から
絶対にかかる原価を引いたものが
粗利益
粗利益から
人件費や広告費、その他の費用を差し引くと
営業利益
営業利益から
営業外損益を差し引いたものが
経常利益…
のようにだんだんとコストを差し引いた残りになります。
一般的な損益計算書
売上高:総売上の100%からスタート
粗利益:売上高➖売上原価(商品の材料代など)
営業利益:粗利益 − 一般管理費(人件費や広告費など)
経常利益:営業利益 − 営業外収益(本業以外の収益で、預金の利息など) − 特別損益
当期純利益:経常利益 − 税金など
医療法人の場合
医業収益(クリニックの保険診療と自費診療の総収益):100%からスタート
医業総利益(粗利益):医業収益−医業原価(医薬品や検査代、賃料など)
医業利益:医業総利益 − 一般管理費(人件費や広告費など)
経常利益:医業利益 − 医業外収益(本業以外の収益で、預金の利息など)
当期純利益:経常利益 − 税金など
厚生労働省平成28年病院経営管理指標に関する調査研究結果では
経常利益率は0.7〜4.1%、
人件費比率は51.1〜56.1%程度
(でも病院だけの統計ですよ!)。
そして!
やっぱり動画も作ってあるんですねーw!
文章読むのがだるいなぁと思ったら⬇︎
ワークショップでも
大体この辺りから1〜2割くらい脱落、
3〜4割くらいは睡眠へ、
残り5割はせっかく選択したから頑張ろう!
とかろうじて起きている感じでした…w
次はワークショップでは取り上げなかった
『キャッシュフロー』についての話です!